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GisにつられてCが高くなる [パガニーニへの道 II]

先週の番組のことについて美探先生のところに恐るおそる尋ねてみたところ、先生はあっけらかんとしておられて

「番組が終わった後に、あれは何?という問い合わせが何件かありましたよ。私としては、川井さんが、この場所に来る必然性、つまり地域の応援があって今の自分がいるとかいうストーリーを予想していたのですが、何の用事もなくこちらに来たというストーリーになっちゃってたね。プロジューサーの人がもう少し地域の音楽活動に理解があればよかったのですがね。大家さんかあ。それもいいかも。」ということでした。まあ民放なので芸術方面の教養がないトホホな人が多いから仕方なしですね。

他にコンクールの話をされました。

「最近、都内のあるコンクールで50名ほど審査してきたけど、中にはとんでもない才能をもった子が一人いた。普通は小中学校の生徒さんは曲を仕上げるので精一杯なのですけど、およそ間違いをすることなどはとても考えられず、一人だけ芸術をやっていた。おそらく優勝するのはこの子。全国からたくさん応募してくるけれどもここ東京大会は例年になくレベルが高い。」

「でもこういう天才タイプの子は育てていくのが、非常に難しい。ちょっとしたことでだめになっちゃうんでね。」

とのこと。なるほどね。楽器店にいくとたまにいる神童様。こういうお子様がプロのソリストになるためにはいろいろと障害があるのでしょうね。

さて、本日のレッスンですが、今日もとても厳しい。アッコライを時間をかけて細かくやったので前半のみ。

ポイントは以下。

・全弓を意識せよ。全弓で返すときの返しが問題。バイオリンはここが大事。バイオリンらしい返しになるように丁寧に。

・細かい16分音符のパッセージでの指弓が不十分。

・全体的にCが高い。ほとんんどCisになっている。Gisに影響されてCがCisになっているようではだめ。

・この場合のダブルストップはすべて元弓で返す。ダウン、ダウンで返すときはすばやく。
かつビブラートをかけよ。

・ビブラートの速度が速い。これだとチリメン。それと速度は常に一定に。フレーズの終わりもしっかりとかけること。

アドバイスの最後に先生曰く。

「どうだ。バイオリンはとても細かいだろう。でもこのくらい細かくやらないと人に聴いてもらえるレベルにはならないのだよ。」
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