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発表会終る [パガニーニへの道 II]

12月23日に発表会があり演奏。
曲はアッコライの協奏曲。出来具合としては、60%くらい。40%の中身を分析するとこうなるか。
  1. 緊張 30%
  2. 鍛練不足 10%

今回は不思議な緊張。頭はそれほど緊張していないのに体が緊張。左手が汗びっしょりになることは普段はないのだが、指板がべとべとに。演奏中に「動け!動け!」と心のなかで叫ぶものの体が重い。反作用を感じる。心と体の連結がバイオリンでは特に重要。体が硬直した状態では普段の力が発揮できない。
対策としては、柔軟運動によって体を鍛えておくと同時に末端神経も柔軟でないといけないと思った。精神力だけではどうにもならないこともあるのだ。

鍛練不足の方は、これは明確。ポジション移動がミスが多い。基本に忠実でないプレイが祟っている。最近はポジション移動になれてきたのか動きを省略して誤魔しているのだが、緊張している状況だときっちと音程をつかめないことに。ポジション移動は、基準となる1指をスライドさせならが、その基準になる音がきたら素早く目的となる音を叩くというのが基本なのだが、これを省略している箇所がことごとく失敗。基本の重要性を思い知ったのであった。

課題も多いのだが、よくなった部分もある。
  1. 弦を弓で意図的にひっかける加減がわかるようになったこと。
  2. ビブラートが指によらず安定してきたこと。とはいえ小指のビブラートには課題があるが。
  3. 弦の共鳴が指を伝わってわかるようになってきたこと。つまりバイオリンの音がよく響くポイントがわかるようになってきたこと。


「随分とうまくなったね」といってくださる人も結構いたが、私としてはまだまだ先は遠いのだと思っている。来年はよりいっそう基礎練習をしっかりやるという目標でがんばってみる。こんなところに立ったくらいで緊張しているわけにはいかないのだから。

会館

追記:
今回も女流プロに演奏にして頂いたが、このプロさんも美探先生のところで修行しているせいか、奏法や、音程が安定してきた。表現力はある人なのだが、それをもう一段階レベルアップできれば思う。でもこの一段をあげるのが、実は大変難しい。日本人の壁というやつかもしれない。
あるお弟子さんが質問してきたのだが、

「ヒラリー・ハーンとかトップをはる人の演奏は、この人よりはるかにうまいのだろうか。」
「まあ、そらねぇ。」

と回答しておいたが、演奏技術という見かけのわかりやすいものよりも音楽を演奏する情熱が、ひとりよがりではなく広くオープンに語りかけるということの方が、遙かに重要なことなのだと、いろいろなソリストを聴いてきてそう思う。そうしたソリストは、かなり少なく、それゆえにトップに君臨できているのだ。


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